目 次

コンピュータのUSBポートに接続されたデバイスを調べたり管理するフリーウエアです。
接続した(あるいは接続したことのある)USBデバイスの情報を一覧で取得するほか、有効/無効の切り替えといった管理も可能です。
中でもパソコンに接続されたUSB機器などの デバイス(機器)名、詳細情報、タイプ、シリアルナンバー 、ベンダー情報を取得できるので、システムのセキュリティ・チェックなどに有効なデータを見る事ができます。
また、Administrator(管理者)でログインしていれば、リモートコンピュータにUSBDeviewを使用することができます。
最近はUSBフラッシュ・メモリーやUSB接続のハードディスク装置、USB接続のCD/DVDドライブが広く普及している。コンピュータを利用するユーザーなら、これらのUSBデバイスを使用したことがないことはまず考えられないだろう。このように広く使用されている一方で、USBデバイスの使用に伴うトラブル、とくにセキュリティがらみのトラブルが非常に増えてきている。
使用方法
まずは「USBDeview v3.01」を入手します。
https://www.nirsoft.net/utils/usb_devices_view.html
ここより本体、ランゲージファイル(日本語)及び「usb.ids」というベンダ名、プロダクト名の追加情報を付加できるファイルを入手します。
本体、ランゲージファイル(日本語)は上記URLページ下の方にあります。
usb.idsは上記URLページ中ほどの所にリンクされています。
全部揃うとフォルダ内はこのような状態となります。
※USBDeview.cfgは開いたときに生成されます。

「usb.ids」が認識されると、以下の空欄の状態から

下図の状態となり「ベンダ名」と「プロダクト名」が付加されます。

項目の説明
- デバイス名:デバイス名が表示されます。
- デバイスの説明:デバイスの種類が表示されます 。
- デバイスタイプ:USB クラスコードに従ったデバイスタイプが表示されます 。
- 接続中: デバイスがコンピュータに接続されているかどうかを示します。
- 活線挿抜可能:USB プラグからデバイスを取り外すのが安全かどうかを表示します。
- 割り当てドライブ名:USB デバイスのドライブ名を指定します。(USB フラッシュメモリと USB CD / DVDドライブにのみ。)
- シリアル番号:デバイスのシリアル番号を表示します。(USB フラッシュメモリと USB CD / DVDドライブにのみ。)
- 生成日時:デバイスがインストールされた日時を表示します。コンピュータの再起動のたびに現在の日時で初期化される場合があります。
- 最終接続・切断日時:最後にデバイスを接続した・取り外した日時を表示します。
- ベンダ ID / プロダクト ID:製造元と製品の ID を表示します。
- USB クラス / サブクラス / プロトコル:USB クラスコードに従って、デバイスのクラス/サブクラス/プロトコルを表示します。
- ハブ・ポート番号:デバイスが接続されているハブ番号とポート番号を表示します。大容量記憶装置の場合、この値は空です。

デバイス名の色
USBデバイスのアイコンを色分けして状態を表示している。具体的には
(1)接続されていないデバイス(グレー)
(2)接続されていて安全な取り外し可能のデバイス(緑)
(3)接続されているがWindowsの「ハードウエアの安全な取り外し」またはUSBDeviewの管理ツールから取り外すべきもの(濃いピンク)
(4)無効にされているデバイス(赤)

デバイスのタイプ
デバイスの説明とタイプ
「Mass Storage」(USBメモリやUSBハードディスクなど)
「HID」(Human Interface Device、マウスなど)
USBハブに接続されたデバイスは、Hub/Port
右端の列にあるように、ハブのポート番号が表示される場合もある。この情報は意外に役に立つ。
たとえば、特定のデバイスをいったん外してから再接続すると、そのデバイスのドライバをインストールするように求められるケースがままある。だが、このUSBハブのポート番号を把握しておけば、同じポートに再接続することでシステムが新しいデバイスであると認識しなくても済む、といった使い方ができるわけです。
なお、ドライブ名は接続されたハードディスク・デバイスのみ有効であり、USBメモリーにドライブ名が割り当てられていても、USBDeviewでは表示されないことに留意されたい。
USBデバイスを初めて接続した日時(Created Date)
取り外しや再接続の最新日時(Last Plug/Unplug Date)
が表示される。
この情報、および表の各データからわかるように、USBDeviewは、現在接続されているデバイスの情報に加えて、これまで接続されたことがあるデバイスの情報を取得して表示することが可能な点が大きな特徴となっています。
これにより、たとえば禁止されているデータをコピーした、といったトラブルが発生した際に、そのデバイスの特定に役に立つ情報として利用が可能です。
シリアル番号
接続している(あるいは接続したことがある)デバイスの特定に役立つ固有の情報が表示される。そのデバイスを特定するシリアル番号である。
ベンダID/プロダクトID
ベンダーや製品に関する情報が表示されている。ここで表示されているデータを識別するには、ID情報のデータベースを参照する必要がある。それをわかりやすく表示しているのがusb.idsの情報であり、「ベンダ名」と「プロダクト名」です。
表示メニュー
「表示」メニューでは、表示関連の設定ができます。
日本語以外で分かりにくい所は
- Mark Odd/Even Rows:偶数行奇数行で色分けします。
- Auto Size Columns+Headers:表示列と見出しのサイズを自動設定します。

オプションメニュー
「Options」メニュー
切断されたデバイスを表示する(Display Disconnected Devices)
ポートやシリアル番号のないデバイスを表示する(Display Devices Without Port/Serial Number)
ドライバのないデバイスを表示する(Display Without Drivers)
上記の項目は、デバイスの管理に有用な情報をもたらすので、有効にしておいたほうがよい。一方、USBハブをあまり使用しないのであれば、表示させないようにしてしまった方がデバイスを管理する上ではすっきりとした画面表示になるようだ。
Display Only Devices With Drive Letter:ドライブレターが割り当てられているデバイスのみ表示。
Retrieve USB Power/Version Informartion:USB 消費電流/USB バージョン情報を取得。
Mark Conectted Devices:接続中のデバイスを強調表示。
Turn Off Device On Disable/Remove:デバイスを無効または削除した時にオフにする。
Decode Serial Numbers:シリアル番号をデコードして表示。
Always On Top:最前面表示。
Display Tray Balloon When Device Is Disconnected:デバイスが切断されたときにトレイバルーン表示する。
Sort On Every Update:更新されたデバイスごとに並べ替える。
Add Header Line To CSV/Tab-Delimited File:CSV に保存する時に見出しを追加する。
USBDeviewの利用方法としてとくに役に立つのが、タスクトレイの通知領域に常駐させるというものだ。

- 「拡張設定」では、リモートコンピュータからのデバイス情報の取得や、デバイスが接続された時などにコマンドを実行する設定ができます。
- Execute the following command when you unplug a USB device:デバイスが取り外された時にコマンドを実行。

右クリックからの操作
デバイスに対しての操作は、上のメニューやボタン、右クリックのメニューから行なうことができます。

- 選択したデバイスの切断:接続中のデバイスを安全に取り外すことができます。
- 選択したデバイスのアンインストール:デバイスを削除します。
- 選択したデバイスの有効化:無効なデバイスを有効にします。
- 選択したデバイスの無効化:有効なデバイスを無効にします。
- 選択したデバイスの無効化+有効化:デバイスを無効にした後に有効にします。
- 自動実行:自動再生機能を有効にします。
- ドライブを開く:選択したドライブを開きます。
- レジストリエディタで開く:デバイスの情報が保存されているレジストリのハードウェアキーを開きます。
- Speed Test:USB フラッシュドライブの書き込み速度と読み込み速度(MB/Sec)を計測します。


Change Assigned Drive Letter:割り当て済みのドライブレターを変更します。

- Open INF File:デバイスの INF ファイルを開きます。
- コピー:選択したデバイスの情報(行)をクリップボードにコピーします。
- 全ての情報をHTMLで表示:すべての USB デバイスの情報をブラウザで表示します。
- 選択した情報をHTMLで表示:選択した USB デバイスの情報をブラウザで表示します。

表示列の設定:表示・非表示する項目と項目の順序を選択できます。

- 列幅の自動設定:列の幅がテキストの長さに合わせて自動的に調整されます。
- プロパティ:デバイスの詳細情報を一画面で表示します。

最新の情報に更新:現在の状態に更新します。
使用痕跡を確認するには
最近使用されたか?などUSBメモリ等の接続確認をしたい場面があると思います。
まず、実験として現在の接続日時を見ます。
赤線の「生成日時」が「2020/11/07 16:54:22」となっています。
「最終接続・切断日時」は「2020/05//25 12:07:13」


さて、その後に接続してみます。
赤線の「生成日時」が「2020/11/15 5:17:30」となっています。
「最終接続・切断日時」は「2020/05//25 12:07:13」のままです。
つまり、「生成日時」が最終的に接続した日時となります。

