ソフトウェア無線機(SDR(Software Defined RADIO))と言ってピンと来る人もいるか?と思いますが、今は便利な時代になったものです。
ひと昔は高価なオールバンド受信機AR-8000などを買って色々な周波数の電波を聞いていましたが、今では数千円で体感できるものが売られています。
オールバンド受信機のような専用機には引けを取るものの数千円ぐらいで手軽に楽しめるなら費用を出費できると思いませんか?
具体的な使用用途ですが、昨今は警察無線等はデジタルに移行してしまったので、犯罪の情報等を聞ける楽しみも無くなりましたが、現役のアナログ電波もまだまだ飛んでいます。
航空無線、盗聴電波やAM、FMラジオなどまだまだ楽しめます。また、スペアナのように回りに入感のある電波を掘り当てる事もできます。
今回、購入したのは「USB2.0 デジタル DVB-T SDR+ DAB+ FM」です。
USBドングルともいわれています。(ドングル:その昔、ソフトウェアにプロテクトするためにあった記憶があります。)
EU向けのワンセグチューナーに有志で開発したドライバを充てることでSDR無線機として機能させています。
動作環境:Windows10 64bit
USBドングル:DVB-T FM +DAB (RTL2832U、TV28Tv2DVB-T(R820T) チューナー)
リモコン、アンテナ、CD付き
Amazonで大体2000円くらいで売ってます。
性 能
R820T2 & SDR 広帯域受信機
チューナーチップ:R820T2
デコーダーチップ:RTL2832U
周波数範囲:22~1100MHz
ドングル側のコネクタ:MCX
ドライバーインストール
以下のホームページよりドライバーを入手します。
「Zadig2.5」をダウンロードします。
USBチューナをパソコンへ接続して、「zadig-2.5.exe」をクリックして起動します。
「Options」を選択して以下の赤枠の3つを選択します。(他にチェックが入っていたら外しましょう)
上記Optionを選択すると「RTL2838UHIDIR(Composite Parent)」を選択できるようになります。
右側に「WinUSB(v6.1.7600.16385)」が表示されていれば「Install Driver」を押します。
※画像は「Replace Driver」ですが、初めてインストールする場合は 「Install Driver」 となります。
2回目のインストールなどの場合は、以下のダイヤログがでるかも知れません。
もしでたら「はい」を選択する。
インストールが無事に完了すると、以下のダイヤログがでます。
「Close」で閉じましょう。
USBチューナ(ドングル)のドライバが当たると、以下のようにデバイスマネージャー上に認識されます。
SDR Sharpのセットアップ
「AIRSPY」のホームページからSDR SHARPをダウンロードします。
以下の「Download」を選択すると「sdrsharp-x86 .zip」がダウンロードされます。
x86ですがWindows10 64bitでもこれでOKです。
解凍後、「SDRSharp.exe」を選択すると「.NET」を入れないと動かないよとダイヤログがでるので、.NET Frameworkをいれます。
「はい」を選択するとMicrosoftのページへ飛びます。
以下のページの「Windows」の中からノートからデスクトップを選びます。
Windows10 64bitなので「x64」を選択してダウンロードします。
ダウンロード過程で「SmartScreen」が機能しますが、「実行」を選択します。
インストーラの「インストール」を選択します。
正常にインストールされたら「閉じる」で閉じます。
なぜか?また出てきたので、上記の.NETはいらないかもしれませんが、以下をもう一度インストールしました。
.NET Framework4.6 をインストールします。
https://microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=48137
解凍された「sdrsharp-x86」フォルダ内に「rtlsdr.dll」が無いと動かないので、色々なホームページの説明を見ると以下を実行しろ!とありました。
バッチファイルを見ると期待通り動かないと思われたので、バッチを実行せずに、手動で実施しました。
以下のページを選択すると「 RelWithDebInfo.zip 」がダウンロードされます。
http://osmocom.org/attachments/download/2242/RelWithDebInfo.zip
ダウンロード後、 RelWithDebInfo.zip 内の「x32」フォルダ内にある「rtlsdr.dll」を圧縮フォルダ内より引っ張り出し て「sdrsharp-x86」フォルダ直下に置きます。
「SDRSharp.exe」を選択して起動します。
起動後、以下の設定をします。
「Source」を選択します。
ドロップダウンリストの中から「RTL-SDR USB」を選択します。
歯車アイコンを選択して「Generic RTL2832U OEM (0)」が選択できていることを確認します。
これが認識できてないと動きません。
都内なら赤枠の周波数のところでFM放送などの周波数をセットして赤枠の三角のボタンを押すと放送音声が聞こえます。
周波数スキャナーのインストール
本体のインストールは終わりましたが、受信できる周波数を探したり、ある程度、把握できている周波数をスキャンしたりしたい場合があります。
それらを行う周波数スキャナーをインストールします。
プラグインでロシアのホームページからダウンロードします。
http://rtl-sdr.ru/page/menedzher-chastot-iz-komplekta-sdrsharp-so-skanerom
上記ページの中程にある、この赤枠がダウンロードリンクです。
おかしい・・・ダウンロードリンクが機能していない!!
もう無くなっちゃったのかな!?
と・・・思っていたら、コメントの一番したに
「おい!最後のリンクのファイル名が間違えているよ!!」って書いてるようです。
ロシア語分かりませんが(汗
で、さっきダウンロードできなかったリンクで最後のファイル名の所を
「freqmen.zip」から「freqman.zip」へ直して「ENTER」でダウンロードできました。
ダウンロードした「freqman.zip」の中身から「SDRSharp.FreqMan.dll」を コピーします。
「SDRSharp.FreqMan.dll」を 「sdrsharp-x86」フォルダ内の「Plugins」フォルダ内にコピーします。
「MagicLine.txt」を選択して開きます。
赤枠の内容を全て選択してコピーします。
「Plugins.xml」をメモ帳で開きます。
先ほどコピーしたものをここへ貼り付けます。
保存します。
起動及び動作確認
「Frequency Manager」を選択します。
以下のスキャナー画面が出てきます。
「Edit」を押す前に必ずバンドの選択をしてください。
例として「NFM」「WFM」とかの選択です。
「Edit」を押します。
ここに「Group」で名前を付けます。
例えば「FMラジオ」とか
「Name」で登録しようとする周波数の局名等を入力します。
例えば「FM横浜」とか
「Frequency」に周波数を入力します。
この作業をスキャンさせたい周波数すべて1つ1つ入力していきます。
※先にバンドを設定しないと、「Mode」を見ればわかる通り、固定されて選ぶことができません。
複数登録するとこんな感じです。
赤枠の三角を選択すると「■」になりチューナが起動するので「Scan」ボタンがアクティブになります。
「Scan」を押すと登録された周波数を順繰りと巡回します。
以上がスキャナの基本的な使い方です。
もう1つのスキャナはこちらに詳しく書かれています。
https://jm1xtk.com/cnt/103_sdr_scan/index.php
参考にさして頂いたホームページ等です。
https://jm1xtk.com/cnt/43_sdrsharp/index.php
http://blog.livedoor.jp/bh5ea20tb/archives/4602692.html
http://spectrum-tech.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/sam_sdr0415.pdf