目 次
老人介護する時に、どのように対応するのが良いのか?の対応要領です。

対応
動作が鈍い高齢者への対応
例えば、支払い時に財布からお金を取り出すのが困難とか歩行速度が遅いなど
急がせず、待つことが大切です。
本人が出来るところまでは手を出さずに見守る事が大切です。
「何が着たい?」とか考えさせるようにする。
時間を決めて!とかはうまく動けないので辛いので避けましょう。
耳が遠い高齢者への対応
高齢者は聴力が低下して言葉が聞き取りにくくなったり、早い会話について行けなくなったりするため、話の伝え方には工夫が必要です。
相手の能力に合わせて必要なことだけを短く、分かりやすく話す。
話は簡潔に分かりやすく言葉を伝える。
特に高音部は聞き取りにくくなるので、男性の低い声は聞こえるみたいです。
言葉だけでなく、言葉を補う表情・身振り・姿勢・まなざしの非言語的コミュニケーションを大切にする。
頑固な高齢者への対応
言いたい事が同じでも、言い回しや態度のわずかな違いで、相手の反応も異なってくる。
命令・指示するのではなく「お願い」をします。
主張するのではなく「~でよろしいですか?」と接します。
「どちらにしましょうか?」と、こちらが希望していることとは別の選択肢も提示します。
相手を尊重する態度によって信頼を得る事が出来たら、頑固でわがままな態度もなくなり、素直な気持ちで話し合える関係が築けます。
おしゃべりが止まらない高齢者への対応
話すことの優先順位が付けられず、どれも大事だと思い話し続ける。
自分に威厳・維持を確保しようと思いついたことを何でも話してしまう。
今まではなしたことを忘れてしまい、同じような話しをしてしまう。
とても楽しいのですが・・・
明日なら時間がゆっくりとお話しできますが・・・・
接し方の心構え
自尊心を傷つけない
物忘れや失敗を叱ったり、頭ごなしに否定しない。
出来ない事に対して説得しても効果が得られない事が多い。
本人の作る世界を理解しそれに合わせる事
本人の作る世界を理解し大切にし、その世界と現実との違いを感じさせないようにすることで、ほんにんは安心し落ち着く場合が多い。
場合により本人の世界に入り演じることも必要です。
相手の主張(訴えや行動)を受け入れる事
現実とは異なっていても、本人の主張や行動を受け入れる態度で接することが重要です。
正論や説得をしても理解できず混乱する事の方が多い。
やさしく愛情をもって接すること
認知症の人であっても感情は強く残っており、愛情のない接し方を敏感に見抜き、嫌な感情だけが残る事が多い。
穏やかな気持ちになれるように接する(良い感情が残るよう)ことが大切です。
その人らしさに興味や関心を持ち、傾聴(よく聞く)し、細目に声をかけることも重要です。
理解者としてコミュニケーションをとる事
伝えたいことや行動したい事を思い出すことが出来るように、さりげなくサポートしながらコミュニケーションをとる。そのために、その人を理解する事が大切です。
本人の習慣や役割を継続できるように接する事
出来る事はしてもらう(調理や掃除の一部)が出来なかったとしても、官舎の気持ちを伝える。
誰かの役に立っているという自信を持ち、楽しさを感じることで脳や生活も活性化する。
生活のリズムを整える事
食事を美味しく食べ、日光浴をし、日中は何か?に興味を持って過ごし、夜は睡眠がとれるよう環境を整える。
認知症
認知症は今の医学では完治することができません。
早期発見による予防が重要です。
中核症状
認知症になると誰でも出る症状で進行形です。
このような者が該当します。
物忘れ、判断力の低下、計算力の低下
周辺症状
認知症になっても、いつも出るとは限らない症状です。
このような者が該当します。
徘徊、幻覚、昼夜逆転
環境の変化で発生することがあります。
4大認知症
アルツハイマー型認知症
海馬が萎縮してしまう。
認知症の中で最も多い病気です。
- 物忘れが悪化し、やがては計算をする、字を書く、判断するといった知的な動きが落ちてしまう。
- 徘徊や外出に迷うなどが出現
- ゆっくりであるが、進行性で発病から約7~8年で寝たきり状態に近くなる。
- 男性よりも女性が係る割合がやや高い
脳血管性形認知症
脳卒中が原因で認知症状が出てくる。
アルツハイマーより急激に起こることが多い。
- 認知症状に波があり、良い時と悪い時がはっきりしている。
- 食欲低下や自発性の低下、夜間の不眠、不穏が見られる。
- 感情失禁(泣っきぽい)も見られる。
- できることとできないことが顕著である。
- 女性より男性に多い。
レビー小体病
身体の動きが緩慢になるパーキンソン病状と幻視、幻覚が特徴です。
- 原因不明の失神発作も見られる。
- 歩行が不安定で転びやすく、尿失禁も早い経過で進む
- 幻覚があるため、抗精神病薬が使われることがある。
前頭側頭下駄認知症
脳の前頭葉から側頭葉にかけて脳の萎縮が集中している病気で性格が変化し、抑制がきかない行動が目立つ。
- 発病のピークは50~60歳代であり、若年性認知症の一種
- 生活や性格の変化、抑制がきかない行動、社会ルールや常識的な規範を無視した行動が目立ち、言葉の理解が顕著に障害がでる。
- 破廉恥な行為を伴いどなるなどの人格変化が起きる。ピック病(万引き)も、この認知症に含まれる。
薬の飲み合わせによっては、副作用が生じて幻覚や倦怠感、血圧上昇等がみられる場合がある。
飲み忘れが増えた場合、医師に相談し内服薬の一包化を依頼することができる。