過去にあったウイルスのメモとして掲載しています。
原田ウイルスの名前の由来は起動時に原田と名乗る男性の画像が表示されるということからこの名が付いた。この人物は原田ウイルスの作者の知人であり、無断で画像を使用されていた。

原田ウイルス(はらだ – )は主にファイル共有ソフトであるWinnyやShare等を媒介として感染するコンピュータウイルスである。ファイル共有ソフト以外のアップローダなどでも確認されている。ウイルスファイルを実行したときに原田と名乗る人物画像が表示されるウイルスを総称して、原田ウイルスと言われている。そのため、亜種は100種類を超えると言われており、ウイルスの挙動は一つではないため、駆除方法も一つではない。
原田ウイルスに感染すると原田と名乗る男性が画面に登場し、同時にダウンフォルダ内部のAVIファイルが全削除されたり(最近ではAVI以外の拡張子も削除対象となる)、デスクトップ画面をキャプチャしてメール転送されるなどが報告されている。ただこれ以外にもWebサーバを立ててハードディスク内を外部から覗かれたりと山田ウイルスと同様の動きが見られるという噂もあるが実際にはこちらはまだ確認されていない。
原田ウイルスとは、複数のウイルスの総称。プログラムの構造や挙動から、4種類のカテゴリーに分類できるという
最初のカテゴリーは「ウイルス作成ツール」である。原田ウイルスは、インターネットに出回っているウイルス作成ツールで作られたと推測される。この作成ツール自身も原田ウイルスの一種に分類されるという。
このツールを使えば、スキルのないユーザーでも簡単にウイルスを作れてしまう。ウイルスに任意のテキストを埋め込むことも可能。広く出回ったウイルスには、「伝説の男原田<省略>参上!!」といったテキストが含まれていたことから、「原田ウイルス」と呼ばれるようになったという。
次が、情報を流出させるタイプ。実行すると、「原田」と名乗る人物の画像や、有名なアニメから盗用した画像を表示。その後、パソコンの画面を撮影し(スクリーンショットを作成し)、パソコンの詳細情報とともに特定のFTPサイトへ送信する。特定画像の表示や、パソコンに保存されているファイルの削除なども行う。
3番目はパソコンのファイルを削除するタイプ。原田ウイルス出現以前から存在するウイルスに手を加えた亜種(変種)だ。前述のツールによって特定のテキストが埋め込まれ、原田ウイルスの“仲間”となった。
そして最後が、動画を勝手にダウンロードして再生するもの。このタイプのウイルスを実行すると、あるメッセージとともに、「原田」と名乗る人物の動画などが再生される(図2)。ウイルスが実行された日時を記録したファイルを特定サーバーへアップロードする特徴も持つ。
原田ウイルスが登場以前に蔓延していた山田ウイルスの亜種なのではないかという噂があったが、実際は山田ウイルスとは全く別物といえる。
原田ウイルスMk-IIは原田ウイルスの中で後継亜種といわれているものである。2007年2月頃に出現が確認された。
ウイルスの作成者である当時大阪電気通信大学大学院生[2]の男は京都府警により2008年1月24日に逮捕され、京都地裁は2008年5月16日に著作権の侵害(ウイルスにアニメ画像を使用したこと)と名誉毀損(大学院の同級生の写真・個人情報を使用したこと)で懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した[3]。卒業し会社員となっていた猶予期間中の2010年8月、イカタコウイルスを作成したとして再び逮捕された。ウイルス感染被害者のパソコンのハードディスクを使用不能にした器物損壊容疑


原田ウイルスMk-II
原田ウイルスを実行すると、原田と名乗る人物画像が表示され、ファイルを原田画像(JPEG)に置き換え、Program Filesフォルダのファイルを削除する。
そのため、原田ウイルスを実行してしまったときは、出来る限り素早くパソコンの電源を落とすことで被害を最小限に抑えることができる。
BURSTフォルダを作り、そのフォルダの中にインターネットから不正ファイルをダウンロードする。
また、ウイルス本体は、実行されるとHARADAMk-II.SCRにリネームされる。そのためHARADAMk-II.SCRを実行すると原田ウイルスに再感染する羽目になる。
Winny.iniを改変されるという事例も紹介されている。さらに、system volume informationにも寄生するため、その部分からも原田ウイルスを駆除する必要がある。
原田動画(原田ファイルとも)
実際にAVI拡張子で上記男性が数秒出てくる動画(複数のバージョンが存在する。変声器を通したような声で「眠れ悪魔どもよ」というものもある)もあるがこれについての被害は無い模様。この動画バージョンはドッキリ系・精神的ブラクラの類であり、ウイルスとは関係ない。最近では『機動戦士ガンダム00』の予告動画のパロディも出現し、「破壊による感染が始まる」「コスモ・カイザー砲」などといったキーワードも見受けられる。
イカタコウイルス
2010年に発覚したウイルス(TROJ_TACO)。タコイカウイルスともいう。動画ファイルを装ったスクリーンセーバー式のファイル。このウイルスの入ったファイルをダウンロードし、実行してしまうと、パソコン内にある各種データの多くをタコやイカといった魚介類のイラストが描かれた画像に切り替わった上で、そのデータはおろかパソコン自体を使えなくしてしまう(修復が非常に困難)というものである。原田ウイルスシリーズの製作で執行猶予付き有罪を受けた容疑者はその執行猶予の期間中に犯行を行った 。

