ImgBurn(イメージバーン)はCD/DVDメディアのデータ読み込み・書き込みを行う無料ソフトウェアです。CD/DVDの内容をイメージファイルとして保存したり、ISO形式のファイルをCD-RやDVD-Rに書き込んでCD/DVDメディアとして利用できます。
ImgBurnは安定して機能するため多くの利用者から支持されています。所有しているCDをバックアップしたり、PC上のファイルをDVD-Rに複製したいというときにおすすめのディスクライティングソフトです。
ImgBurn_2.5.8.0.exe

ImgBurnの基本機能は、「CD/DVDからのデータの読み込み」と既存ファイルの「CD/DVDへの書き込み」の2つです。ImgBurnの画面メニューから「読み込み」を選ぶとCD/DVDの内容が解析され、PC上にファイルが作成されます。「書き込み」もほぼ同様の操作で、CD-RまたはDVD-Rをセットし、書き込みするファイルを選ぶと作業が始まります。CD/DVDドライブの性能に応じてエラー修正機能や書き込み速度が自動設定され、安定した作業が可能です。
ImgBurnの拡張機能としては、音声ファイルをCD-Rに書き込んで音楽CDを作る機能や、既存ファイルをもとにISO形式のイメージファイルを作成する機能があります。自分で演奏した曲を音楽CDにしたり、自作ソフトウェアをCDで配布する代わりにISO形式ファイルをサーバーにアップロードして公開する、という活用ができるでしょう。
ImgBurnにはCDやDVDのコピー対策を解除するような違法な機能はないので安心です。また各機能の詳細設定メニューは専門的な内容が多く書かれています。同梱のヘルプなどで調べてから操作しましょう。ImgBurnは海外製のため英語表記ですが、別途配布されている日本語化パッチを適用することで日本語に変更できます。
http://www.imgburn.com/index.php?act=download
CD/DVD/BDイメージライティングツールで、すべてのCDメディア(CD-R / CD-RW)、すべてのDVDメディア(DVD-R / DVD+R / DVD-RW / DVD+RW / DVD+R DL / DVD-R DL(※) / DVD-RAM)、およびブルーレイディスク、HD DVDメディア(BD-R / BD-RE / HD DVD-R / HD DVD-RW)への書き込みに対応しています。
「ImgBurn」は、あの「DVD Decrypter」の作者が現在も開発を続ける、フリーのCD/DVDイメージライティングツールで、すべてのCDメディア(CD-R / CD-RW)、すべてのDVDメディア(DVD-R / DVD+R / DVD-RW / DVD+RW / DVD+R DL / DVD-R DL / DVD-RAM)、および次世代DVDメディア(BD-R / BD-RE / HD DVD-R / HD DVD-RW)への書き込みに対応しています。
「DVD Decrypter」の開発終了後、その書き込み機能のみを独立・発展させたツールで、レイヤーブレークの書き込みへの対応など、2層式メディアも意識した作りになっているのが特徴です。バージョン2.4.2.0より64bit環境に対応したため、すべてのバージョンのWindowsで使うことができます。
バージョン2.4.0.0 からは(音楽)CDのCUEシートを作成する機能が新たに追加され、WAVファイルはもちろんのこと、MP3・AAC・WMA といった様々な形式の音楽ファイルからCDイメージを簡単に作成することができるようになりました!
(AAC/APE/FLAC/MP3/MPC/M3U/OGG/PCM/WAV/WMA といったファイル形式に対応しており、ファイル形式が互いに異なる複数のファイルから1枚のCDを作成することもできます!
たとえば、7つのmp3ファイルと2つのwavファイルと1つのaacファイルから全10曲の音楽CDを作成する、といったことができるわけです。ただし、取り扱えるファイル形式の種類はあなたのPCにインストールされている DirectShow? フィルターの種類に依ります。)
ちなみに、バージョン2.2.0.0 から追加された 「Read」 モードは、
CSS や AACSなどによって暗号化された市販の DVD の読み込みには対応していません。
「ImgBurn」の 「Read」モードで直接市販の DVD を読み込む際は、
AnyDVD などを有効にしておく必要があるので注意してください。。。
このツールの作者は、常に最新のドライブへ対応していくことを好しとしているため、例えば、パイオニア製ドライブがサポートする「Optimal Writing Speed」、 Plextor製ドライブがサポートする「AutoStrategy?」、 BenQ製ドライブがサポートする「WOPC」といった、特定のメーカーのドライブのみが使える機能をサポートするなど、バージョンを重ねるごとにその完成度に磨きがかかっていくツールだと思います。
ここでは、フリー最強のライティングツールの一角を担うこの「ImgBurn」について、インストールから使い方のコツまでをまとめていきたいと思います。
「DVD Decrypter」からファイディング部分を抽出。ISOイメージの書き込みができるほか、他のリッピングの書き込みとしても利用可能
設定
日本語表示に切り替わらない場合(= OSの標準言語が日本語以外に設定されている場合) は、「Tools」→「Settings…」 と選択していき、上のように 「General」 タブの 「Page 1」 タブ内の 「Language」 という項目で 「User Specified」 を選択し、「日本語 (日本)」 を選択して 「OK」 をクリックしてください。
以上で 「ImgBurn」 の日本語化作業は完了です。
なお、英語版に戻したい場合は、同じ要領で 「英語 (英国)」 を選択して 「OK」 をクリックするようにしてください。
ここの 「Set Program Mode:」 の項目を、「ImgBurn」起動時に自動的に立ち上がって欲しいモードに変更してやります。
上の図のように「Most Recently Used」(最近使用したモード)に設定してやると、バージョン2.3.2.0 以前みたく、前回使用時のモードが自動的に立ち上がるようになります。
I/O の設定
起動時のモードをお好みで設定したら、今度は 「I/O」 → 「Page 1」 を選択してください。
左下の 「SPTI – Device Enumetration Method」 は、お使いのOSが
•「Windows 10 / 8 / 7 / Vista / XP (SP3)」 の場合: 「Device Interface」
•それ以外の場合: 「Device Class」
を選択します。
画面右側では、オートローダーなどに関する設定ができます。
オートローダーをお持ちの場合は、「Auto Loaders」 のメーカー(v2.5.8.0 時点で「Acronova」、「Primera Technology」、「Vinpower Digital」 の3社に加え、COMポートを使用する「Generic」オートローダーに対応)にチェックを入れてやることで、「ImgBurn」上でオートローダーを使用することができるようになります。
続いて 「I/O」 の 「Page 2」 の設定です。
ここのバッファサイズの値を、できるだけ大きく設定しておくことで、
データをより安定して、メディアに書き込むことができるようになりますが、
目安は、あなたのPCに積まれているメモリー容量の30~40%程度にしてください。ここの設定値を大きくし過ぎるとPCの動作に支障が出たり、「VirtualAlloc? Failed!」 というエラーが出て書き込み作業に入れなくなることがあるので注意が必要です。
また、「Enable Buffer Recovery」 にチェックを入れておくと、いわゆるバッファアンダーランを防止することができますので、有効にしておくと良いでしょう。
左下の、「Buffer Recovery Thresholds」 では、バッファ内のデータの容量を、常に何%以上キープしておくのかを設定することができますので、使用中のDVD/BDドライブのスペックに応じて、値を調整してやるといいと思います。
続いて、「Reading – Always Use Buffered I/O」と「Writing – Always Use Buffered I/O」 にチェックを入れ、ドライブにアクセスする際に常にバッファを使用するように設定します。
下の 「Transfer Size」 ではバッファからDVD/BDドライブへのデータの転送速度を設定できます。通常はデフォルト値(= 64KiB = 65536バイト)でよいと思いますが、例えば、ディスクへの書き込み中にバッファの減りがあまりに早く、頻繁にバッファの回復を待つような動作が見られる場合には値を少し小さく設定するとよいでしょう。
次に 「General」 タブの 「Page 1」 をクリックし、作業中にスクリーンセーバーが起動したり スタンバイ状態になるのを防ぐために 「Prevent Entering Stand By」 と 「Prevent Screen Saver From Starting」 にチェックを入れます。 「Don’t Show Status Bar Messages」 は 「Ez-Mode Picker」 の画面下部に現れる無意味なメッセージが出なくなる効果があるのでお好みでチェックを入れてください。
また、「Synchronise Build / Write / Discovery Options」 にチェックを入れておいてください。「Build」・「Write」・「Discovery」モード間で設定が共有されて使い勝手が良くなります。
下の 「Set GUI Font」 にチェックを入れると、GUIのフォントを好きなものに変更することができるのでお好みで設定してください。
続いて 「General」 の 「Page 2」 の設定です。
左上の 「Calculate MD5 Hash Values」 と 「Compare MD5 Hash Values」 (v2.4.3.0 より追加) は、ベリファイをかけた際にディスクとイメージの内容が完全に一致しているかどうかチェックさせるためのオプションです。イメージを正しく書き込めているかどうかを自動的にチェックできて便利ですので、2つともチェックを入れておくとよいでしょう。(なお、「Calculate MD5 Hash Values」 にチェックを入れておくと、「Read」・「Build」モードの設定画面で 「Create MD5 File」 というチェックボックスが有効になるため、配布用のイメージを作成する際に、同時にmd5ファイルを生成できるようになります。)
右下の 「Show Real Size (1:1)」 は、レイヤーブレイクの位置の確認でプレビューを見る際に、画面のサイズが縮小されなくなる効果があり、その上の 「Show Information」 はチェックを入れておくと、プレビューの際に編集中のDVDのステータスを確認できるようになります。
「Add Header」 にチェックを入れておくと、ログに次のようなヘッダーがつくようになります。必要であればチェックを入れてください。
次に 「Write」 タブの 「Page 1」 の設定です。
まず、「Write Mode」 を 「Auto」 に 設定し、「Write Type」 は通常は(ファイナライズをする目的で) 「DAO/SAO」 に設定しておきます。
次に、「Auto ‘Change Book Type’」 と 「Use ‘Normal’ For BD Video Discs」 にチェックを入れ、ブルーレイメディアのROM化が適切に行われるようにします。
「DVD+R Reserve Track」 は通常はチェックは不要ですが、DVD+R、DVD+R DL、DVD+RWにオーバーバーン(既定の容量を超えてデータを記録すること)をする場合はチェックを入れるようにしてください。
「DVD+R Finalise Disc (Minimal Radius)」 は、焼いたDVD+R、DVD+RW(、DVD+R DL)の再生互換性を確保するため、必ずチェックを入れるようにしてください。
「DVD-RAM / BD-RE FastWrite?」 は、DVD-RAMやBD-REへの書き込み速度を最大化するためのオプションです。例えば、最大2倍速の書き込みがサポートされたBD-REへ「ImgBurn」で書き込む際、このオプションにチェックを入れておかないと、書き込みと同時にベリファイをかけるため、書き込み速度が0.9倍程度までしか上がりません。このオプションにチェックを入れることで、ベリファイをかけずに書き込みに専念するようになるため、最大速度の2倍速で書き込めるようになります。このオプションにはチェックを入れておくことをおすすめします。
「Enable BURN-Proof」 はいわゆるバッファアンダーランを防止することができますので、必ずチェックを入れておいてください。
「Cycle Tray Before Verify」 は、書き込み直後にべリファイを正しくかける上で重要なので、チェックを入れておいてください。(チェックを入れると、べリファイをかける際に毎回ディスクがイジェクトされるようになります)
「Page 2」では、「Insert Next Disc – Auto ‘OK’」 にチェックがついている場合は外しておいてください。
ファイナライズに失敗した際の動作の設定は、通常は 「Finalise Disc – Auto Retry」 にチェックを 入れておいてください。主にドライブの故障などが原因でファイナライズ時のエラーが多発するような場合は、 「Finalise Disc – Auto Retry」 のチェックを外し、代わりにその下の 「Finalise Disc – Ignore Errors」 にチェックを入れておくことで再試行を防ぐことができますが、おすすめはしません。
左側の 「Default Overburning Method」 は 「Overburn」 にしておくことをおすすめします。「Truncate」 を選択した場合、メディアの容量に収まりきらない分をカットして書き込まれてしまいますので、メディアが無駄になってしまいます。
バージョン2.5.8.0から追加された「Send BurnerMAX Payload」と「Patch Method」の2つは、ある特殊な目的のために「BurnerMAX Payload Tool」というツールを併用し、容量8.5GBのDVD+R DLメディアを容量8.7GBのメディアとして「ImgBurn」に認識させるための設定項目です。ただ、この設定項目は対応しているDVD/BDドライブがかなり限定される上、そもそもDVD(BD)ムービーの書き込みとは無関係であるため、デフォルトの設定を変更する必要はありません。
» 「Patch Method」のデフォルトの設定は「Compatible」(互換性がなければパッチをあてない) になっています。ここでいう互換性とは、容量8.5GBのDVD+R DLメディアに8.7GBまでデータを書き込むことが物理的に可能かどうかを指しています。互換性のないドライブを使用しているにも関わらず「BurnerMAX」を併用して8.7GBのデータを書き込もうとした場合、最悪ドライブを壊す恐れがあるため、これを防ぐ設定(= 「Compatible」)がデフォルトの設定になっています。
ROM化の設定
「ROM化」という言葉をご存知でしょうか?
ROM化というのは、DVD-R や DVD+R といったDVDメディアにイメージを焼く際に、「DVD-ROM」
としてデータを書き込むことで、DVDプレーヤーでの再生互換性を高めることをいいます。
要するに、ROM化の設定をすることで、
再生時のトラブルのリスクを低くすることができるわけです!
ちなみに「ImgBurn」では、DVD+R / DVD+RW / DVD+R DL の3種類のメディアに限り、
上記のようなROM化の設定が可能で、再生互換性を高めることができます!
これら3種類のメディアに書き込まれる場合は、是非、
ROM化の設定をされることをおすすめします。

「ImgBurn」の起動画面の右下に、左のような「Settings」なるコーナーがあると思います。
図中で印をつけてある位置のアイコンをクリックすると、
下のようなウィンドウが開くはずです。

あなたのDVDドライブのメーカーが、「BenQ」、「LG」、「LITE-ON」、「NEC」、「Nu Tech」、「Plextor」、「RICOH」、「Samsung」のいずれかであれば、ROM化の設定が可能なので、該当するタブをクリックしてください。
タブを選択したら、(ちなみに私は、プレクスター製のドライブを使用しているので、上の図のように選択してあります)「Change For:」のところで使用するメディアを選択し、「New Setting:」の部分を「DVD-ROM」に変更して、「Change」ボタンをクリックしてください!
「Success」なるメッセージが出るのを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
以上で、ROM化の設定は完了です!!
